有価証券報告書への虚偽報告により、2018年11月19日に逮捕されたカルロス・ゴーン氏。
今回の記事では、株価への影響を中心に記載します。
単刀直入に、日産の株は買わないほうが無難です。
カルロス・ゴーン氏逮捕による日産の株価への影響。2018年11月20日速報
日産の11月20日、9時の株価について、
売りが殺到していて、値段が付かない状態
という速報が、9時に発表されました。
値段が付かない状態と言われていますが
しかし、明らかに、昨日の1005円から一気に下がるので、
カルロス・ゴーン氏の逮捕は、日産に大きな打撃を与えている。
といえます。
逮捕当日の日産の株価は夜間取引で一気に下落。一時940円に! ストップ安の声も聞かれた。2018年11月19日
2019年11月19日の15時。
つまり、まだカルロス・ゴーン氏とグレッグケリー氏の逮捕の速報が出る2時間前の株価は、
東京証券取引所発表では、1005円でした。
しかし、夜間取引所では売りによって、一気に日産の株価が下落。
940円の値になることもあったようで、64円株価が下落している。
日産の株価、夜間取引で急落 「ストップ安」想定の声も:朝日新聞デジタル
売りが殺到している株の意味を、簡単に説明します。
簡単に説明すると、
【突然の業績不振や、会社の悪い出来事により、保有している株への信頼と価値を失った株主が一気に株を手放す】
1連の流れが、多く起きると、売りが殺到
という表現になります。
株を手放す。
とは
株を現金に戻す
ことなので、
【株を売る】という表現になります。
たいていの場合は、
株主が、今後の株価が下がることを予測して、売りに出しますが、
今回の日産の場合は、急激に下落しているので、どこまで底値になるのかは予測できません
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リアルタイム株価。日産は前日比54円下落。三菱自動車も前日比50円下落。
2018年11月20日9時45分現在のリアルタイム株価です。
yahooファイナンスよりリンクします。
日産は前日比マイナス54円の950円
日産自動車(株)【7201】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス
三菱自動車は、前日比マイナス50円の680円です。
三菱自動車(株)【7211】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス
日産は関連会社も株価大幅下落が止まらない。
日産自動車だけではなく、
・日産科学
・日産東京販売ホールディングス
・日産車体(株)
・日産ファンド
などの関連グループ企業も、軒並み大幅に下落しています。
カルロス・ゴーン氏は、三菱自動車の会長、ルノーのCEOも兼務している。
カルロス・ゴーン氏は、現在、
3つの会長を兼務しています。
・日産自動車の会長(2000年~)
・三菱自動車の会長(2016年~)
・フランスルノーのCEO(2006年~)
三菱自動車と、ルノーの職はどうなる?
有価証券への虚偽報告については日産での出来事であり、
三菱自動車と、ルノーは、何も情報がなかったので、
まだコメントを行っていない。
3社でのカルロス・ゴーン氏の2017年の役員報酬について
カルロス・ゴーン氏の2017年の会長の報酬(1年間)
日産は7億(虚偽してるので、本来の金額は不明)
ルノーから9億
三菱自動車から2億
日本人の会長やCEOからは考えられない高額な役員報酬です。
しかし、フォルクスワーゲンの会長は、フォルクスワーゲンのみで19億もらっているので、
カルロス・ゴーン氏への報酬は、世界基準で考えるとするならば、この報酬については、今回は問題ないといえます。
なによりも、今回の問題は、有価証券報告書への役員報酬虚偽報告を行ったことです。
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ルノーの株価は2018年11月19日。速報同日に15%一時下落し、これを受けてフランスの大統領が会見している。
パリの株式市場では、
ルノーで、15%の株価下落かあったことを伝えています。
カルロス・ゴーン氏により、
日産、
三菱自動車、
ルノーの事実上の
3社の連合がありましたが、
カルロス・ゴーン氏の失態により,3社の関係は一気に悪化する可能性は充分にあります。
ところで、
ルノーには、国の資本が入っています。
カルロス・ゴーンの影響で、
3社のバランスが悪くなる可能性は、充分にある。と言えるでしょう。
日産自動車の株が急落。しかし、株は買わないで!
日産の株は今年最大に下落しています。
売りが殺到しているいま、優良企業で配当も良い日産自動車の株を
【買うならいま 】
であることも事実ですが、
単刀直入に、安くなっているからといって、このタイミングで買わないほうが無難です。
日産株を買わないほうがよい理由を簡単に説明。ルノーと合併したらお先真っ暗。
日産も、フランスのルノーも、
近くに取締役会をひらいて、今後の行動を考えることを発表しています。
さて、2006年から日産とルノーは提携しており、カルロス・ゴーン会長はルノーのCEOです。
しかしながらルノーの業績は大変不振。
いまでもフランス有数の企業であることは事実ですが、
ルノーはフランス政府からの資金援助も得ているので、今回、恐らく事件を起こしたカルロス・ゴーン氏のCEOは早急に解任するでしょう。
しかしながら、経営難のルノーが日産との提携を終わらせるとは考えられません。
もし、
日産とルノーが今回の件を受けて合併の方向に動き出したら、
ルノーに引きずられるように、日産の業績が不振になる可能性は避けられません。
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今回のカルロス・ゴーン氏、グレッグケリー氏が逮捕された有価証券虚偽報告の金融商品取引法違反騒動について、簡単に説明しました。
今回、逮捕されたのはカルロス・ゴーン氏だけではありません。
グレッグケリー代表取締役も、逮捕されています。
また、カルロス・ゴーン氏、グレッグケリー氏、
どちらが、有価証券報告書への、報酬の過小報告を主導したのかはまだ分かっていません。
この騒動については、
日産の上部のごく僅かの人物からの内部告発により明らかになったので、
日産にも、西川CEOとともに、まだ関係者がいることは明らかです。
説明はこの記事で詳しく扱いました。
www.fullhoikutoninkatu.com
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日産は株式の上場廃止の可能性があります。
本来、有価証券報告書への虚偽記載は、
株主、しいては国からの信頼を裏切る行為です。
ですので、過去にも、有価証券報告書虚偽報告によって、法人が訴えられた場合
上場廃止になることが複数ありました。
今回の場合は、報酬過小報告という前代未聞のものでしたが、
日産自体の罪は、最終的には裁かれることになるのは明らかなので、上場廃止は充分に有り得るのです。
しかしながら、
今年の6月に始まった司法取引を法人で適応したのは、日産が初めてなので、
経済界がこれをどう見ていくかが注目です。