今国会中にも、水道民営化法案が成立する見込みです。この記事では、水道料金が民営化によって上がる地域、
民営化によるメリットとデメリットについて、わかりやすく簡単に説明していきます。
- 水道民営化が成立することで水道料金が上がる理由
- 水道料金が値上がりする理由をわかりやすく簡単に説明①人口減少とエコ家電
- 水道民営化になっても、水道料金が上がらない地域、安くなる地域はあるのか?東京は?
- 水道料金が上がる可能性が高いのは北海道や福岡県
水道民営化が成立することで水道料金が上がる理由
水道民営化が成立することによって、水道料金は値上がりする地域が多いと見られています。
これは、行政はいままで値上げしなきゃ無理な状態でも、値上げをしなかったからです。
行政が水道料金を値上げしたい理由は、老朽化している水道管の修復と、人口減少によって水道料金の徴収が少なくなっているからです。
水道料金は、過去に、このような形で推移しています。
水道料金値上げの歴史1500円が3000円に。これから多くの自治体で上がる
過去の一般的な水道料金を列挙していきます。
1980年代は1500円
2015年代は、3000円程度とみられています。
私の地域は、だいたい3200円です。
さて、この現状の水道料金、実は本当は
9割の自治体で値上げが必要とされているのです
また約4割は30%以上の値上げが有り得ます。
こうなると、水道料金は2万を超えてきます。
不思議な話ですよね。
けどこれ、決して有り得ない話ではないのです。
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水道料金が値上がりする理由をわかりやすく簡単に説明①人口減少とエコ家電
水道料金が上がる理由を簡単に説明します。
・人口減少と、エコな家電の活躍によって、水の使用量が減って、水道料金の徴収が減ったこと。
→ 水は綺麗にするためのお金がかかっているので、それを水道料金で賄っています。
しかし、今後20年で、使用量が半減すると見られているのです。
水道料金の値上げ理由②水道管が老朽化している。
高度経済成長期前後にどんどん出来上がった水道管。水道管の老朽化が待ったナシの状態にあります。
しかし、水道料金の徴収は減少していること。
国の予算で、水道管を治したら、国の予算なので、水道料金は上がらないのですが、この予算のだしどころが難しく、
民営化によって解決したいという行政の考えがあるのです。
つまり、現状の水道事業は破綻寸前にあり、これを民営化で打破したいのですね。
水道民営化は、官民連携コンセッション方式で導入される可能性が高いので、簡単に説明しました。
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理由③日本は水道料金未納でも、なかなか水道が止まらない
日本は水が多い国です。
なので、他国に比べれば、もともとは驚くほど水道料金がやすいのです。
しかしながら、これに輪をかけて、水道料金が集まらない理由があります。
水道料金は、滞納していても、止まることがほかのインフラに比べて遅いのです。
→水は生命の基本だから、日本は行政として、水道料金未納でも止める判断が難しいことが、水道が止まらない理由にあります。
水道民営化になっても、水道料金が上がらない地域、安くなる地域はあるのか?東京は?
水道料金は、独占市場になるので、企業で価格競争を行う必要がありません。
なので、料金が下がることはまず、ありえないのです。
しかし、水道料金が今後、上がる見込みが少ない地域は存在します。
【水道料金が値上がってからも安い地域】
静岡のとある自治体では、1130円を継続するだろうとみられています。
また、東京は、2300円程度が現状ですが、約20年後には2800円程度に微増する可能性があります。
水道料金がやすい理由
・人口密度が高い
・水が綺麗
・平坦なところに住宅が密集
東京は、2300円
2040円は2800円になるか。
民営化しても水道料金が安い自治体の特徴
民営化しても、以下のような条件が揃った自治体では、水道料金が値上がりする可能性は低いでしょう。
・水がもともと綺麗なので、水を綺麗にするための経費が安くすむ地域
・人口密度が高く、水を供給するための効率が良い地域
・平坦なところの住宅が多くて、水の勢いに影響がされにくい地域
水道料金が上がる可能性が高いのは北海道や福岡県
水道料金は、9割の自治体で上がると見込まれてますが、もっとも上がる可能性のある自治体があります。
北海道のある自治体では、
現行の3000円が16000円と5倍近くなる可能性があります。
福岡県のみやこ町では、4300円が20000円をこえるかもしれないそうです。
(ダムの建設コストが水道料金にかかっていることが理由なので、建設が終わってから落ち着く可能性あり)
※ただし、水道民営化については政府決定のあとの導入の判断は、各自治体に委ねられることになります。
ですので、民営化をせず、現状とおり、各自治体が運営する自治体が、今後もある程度の数で継続される可能性はあります。
(収益の見通しがないために、民間事業者からの委託入札が得られないなど)
水道料金が上がる可能性が高い地域の特徴
・人口がすくないので、水を綺麗にするためのお金を少人数で支払うことになる
・寒いので、凍らない対策が必要になってくる。
・家が離れて点在しているので、水を供給する効率が悪い
2019年は消費税があがることも見逃せませんが、2020年のオリンピックまでは、クレジットカードなどで支払うことによって、
消費税が食品で3%になるという特徴があります。