WHO精子基準は、自然妊娠の最低ラインは運動率40%、精子濃度1500万ですよ。というデータですが、これは、自然妊娠する可能性が低い人のデータではないです。実際に妊娠した人から算出しているデータなので、【確率】として計算する方法ではもともとの実験がなかったんです。
WHO精子基準の自然妊娠ラインは確率ではなく、実際に妊娠している人から算出したデータであること。
WHO精子基準を精子検査したことがある人だったら、誰でも見たことがあると思います。
一般社団法人日本生殖医学会|一般のみなさまへ - 不妊症Q&A:Q7.不妊症の検査はどこで、どんなことをするのですか?
このページに載っています。
そして、そのデータでは、
自然妊娠の最低基準は、
精子濃度1500万
精子運動率40%
などと書いていますが、決して、そのラインにいる人が自然妊娠の確率がものすごく低いというデータでは無かったんです。
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そもそもWHO精子基準のデータを決める実験の方法
そもそもWHO精子基準のデータはどのように決まったのでしょうか。
たとえば、
精子濃度1500万
精子運動率40%の人を100人集めて、
1年間で妊娠するかをチェックして、妊娠した人が5%でした。
ならば、そのデータで、その基準値の人の自然妊娠率は5%と言えます。
が、実際には、精子数値は、5倍くらいなら簡単に推移します。
精液検査結果を8回分まとめたら濃度も運動率も改善!タイミング法~人工授精~体外受精・顕微授精の記録 - にんfull ブログ
(私の旦那の精液検査結果のまとめ)
そして、実際のWHO基準の実験方法も違う手法でした。
WHO基準は、
「1年間にパートナーが自然妊娠した男性の精子検査結果」で作られていて、その基準は、その男性の中で成績が低かったほうの成績です。
なので、実際に妊娠した人が被験者になってるので、その妊娠率は100%。
普通の人よりも、精子は少ないので、その基準値にいる男性は少ないですが、実際に妊娠した人のデータなので、それで妊娠率を語ることは不可能なのです。
WHO精子基準は妊娠する確率のデータではないから、充分に自然妊娠の可能性があること
WHOの精子基準は、確率として算出されたものでないので、基準値の数値でも充分に妊娠の可能性があります。
実際に私がそれについてツイートした内容がこれです。
ツイッターで、なぜか、WHO基準値の人は、自然妊娠率が5%とかいうガセネタが流れたので、私が、その方がパーセンタイルをパーセントの意味にとらえていることに気付いて、訂正していました。
・・・一応、付け加えるわ
— 歌@ (@utautaouminnade) June 15, 2019
精子濃度で妊娠率2.5%みたいな話が蔓延しかけたけど、このデータ見る限りは、確率じゃない。 pic.twitter.com/30WHZJSrYr
確率論の意味は、1000人の乏精子症を集めて、1年以内に妊娠したのは20人でした。
— 歌@ (@utautaouminnade) June 15, 2019
→これだったら、確率論だから皆は悲しむけど。
今回は、
1年以内に妊娠した色んな男性集めて精子濃度測ってみたよ。の分布図(これを中央値データとか言う)
だから、2.5%じゃない。
大丈夫!
以上!
あと、運動率が34より悪いのに、そのデータがない。って思う子もいるかもしれないけど、
— 歌@ (@utautaouminnade) June 15, 2019
中央値を元にした統計のとり方として、下限は2.5に含めて出してないだけで、無いわけじゃない。
だから、大丈夫😀
WHO基準値は、確率を求めるためのものでは無かった。ということが今回の記事の内容でした。★