保育士として働く私は、学生時代、保育士になりたいけど、勉強したいことは完全に理系でした。
今日は、このことで悩み続けた高校生時代の自分に言い聞かせるように、いまの学生に問いかけたいと思います。
勉強したいことと、将来の夢が違う。
そんな大学選び、学部選びに悩む学生に贈ります。
- まず、学びたいことがあることは素晴らしい
- 理系? 文系?
- 理系女子の実態
- そんな高校生の悩み
- 勉強したいことと、将来の夢への道をつくる。
- 大学の勉強がつまらない。
- 理系・文系だけでなく、勉強したいことは自分で決める
まず、学びたいことがあることは素晴らしい
ネットで調べればすぐに答えが出るこの時代に、自ら学びたい分野があることを自覚しているだけでも、素晴らしいことです。
また、10代のうちに、自分が勉強したいことをハッキリ言えることは、かなり恵まれています。
だって、小学校、中学校の勉強って基礎ばかりで結構つまらないんです。
そんななかでも探究心を持ち、高校位になって、自分の勉強したい科目が見つかれば、それだけでかなりラッキーでしょう。
理系? 文系?
私は県下トップの高校を卒業しましたが、大学は立命館なので私学です。
保育士になりたい、とは高校生時代に自覚していましたが、勉強したいのは数学なので、迷わず理系を選びました。
保育士だと、文系の大学に進むものなのですが、親に相談して、奨学金をしっかりもらうことを条件に理系私立大学の進学を決めます。
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理系女子の実態
そうして大学の方向性を決めて
高2で理系クラスに進級した私。
当たり前ですが、9割は男子でした。
「なんで理系に来たの?」
クラスの男子にはよく聞かれました。
理系女子は理系男子から見ても珍しかったのでしょう。
勉強したかったから、シンプルな理由だっていうのに。
しかし、私からすれば、得意科目は文系なのに、
≪男子は理系のイメージ≫
だけで理系に進んだ一部の同級生男子の気持ちのほうが理解できませんでした。
そんな中で、文系クラスでは文学について深く勉強していることを知り、
私は小説が苦手なので、文系科目はやはり、私には無理な分野だなぁと実感しました。
理系科目が好きのもありますが、理系で良かった。
そんな高校生の悩み
高2のクラス担任は、ほとんど生徒のことを放ったらかしで、好きにさせてくれました。
ホームルームの時間も、ほとんどのクラスメートは先生の話を聞かずに勉強していました。
進学校ならではの光景かもしれませんが、そんな中でも、みんな担任の先生は尊敬していました。
あるとき、クラスメートの男子が先生に質問しました。
「勉強は出来るけど、就きたい職業がない。」
先生は即答しました。
〇〇会社に就職したい。と言っても、
その年に求人をかけるか、なんてどこにも保証はない。
夢がないけど、勉強は出来る。
そんな生徒がサラリーマンとなって、将来の日本を支える構図が、僕は楽しみだ。
勉強したいことと、将来の夢への道をつくる。
理系の大学に行っても、なんとかして保育士になれるだろう。
高校生ながらに私は漠然と考えていましたが、なんとなく不安です。
そこで、その担任に相談しました。
「保育士になりたいけど、大学は理系の勉強がしたい。これって率直におかしいことですか?」
先生は答えました。
大学は4年間もかけて、勉強したいことを勉強するのが1番幸せなこと。
理系大学で、保育士の免許が取れる方法、僕が調べるから、安心して勉強していて良い。
後日、
先生は、科目履修で保育系の文系単位だけが取れる大学に、年10万ほどで編入することを勧めてくれました。
私の場合は、なりたい職業が保育士という国家資格なので、なるためのルートを作りやすかったのは事実ですが、
勉強したいことと、将来の夢が違うことで悩む学生は多いと思います。
ところで、高校のOBはよくこんなことで高校の先生に相談しにきていました。
大学の勉強がつまらない。
これは私もぶち当たったことがあります。
大学に勉強したいから入学した人ほどよくぶち当たります。
高校の勉強より、大学の勉強のほうが簡単。
これはいずれ大学の研究室に入り、教授とのディスカッションの回数が増えた時期から、私の悩みは減りました。
しかし、高校のOBのなかには、立命館ではありませんが
これに悩んで有名大学を中退する人も多々いました。
理系・文系だけでなく、勉強したいことは自分で決める
大学の勉強がつまらないことを理由に中退した先輩は、高校時代の先生に相談して、別大学に編入しました。
私から見れば、センター入試、大学試験の学力をそのまま、それ以上に維持しなければならない状態に、
あえて身を置く先輩達には驚きました。
それほどまで、勉強することを欲している。
大学に入ってからも、
大学から勉強を与えてもらうのではなく、
自分で勉強する内容を見つけなければならないのでしょう。
そのことに気付くまで、勉強への飢餓心は消えません。