保育士資格の取得方法は2種類あります。年に2回、各都道府県で実施される資格試験に合格することと、
大学や短大などで保育系を卒業することです。
さて、保育士になりたいなって思ったとき、あなたはどちらを選びますか?
今日は、資格試験を受験することで取得を目指したほうが良いタイプと、学校を卒業することで取得したほうが良いタイプ。それぞれ述べようと思います。
保育系学校を卒業して取得すべき人の特徴
以下の方は、学校を卒業での資格取得が良いと思います。
①幼稚園教諭免許も欲しい人
多くの保育系学校が幼稚園教諭免許も単位を取れれば同時取得できます。
いま増えている、こども園で勤務するには幼稚園教諭と保育士免許、両方持っていることが好ましいので、
もし、高校生などで保育士を目指すならば、関連学校への進学は手っ取り早いかもしれません。
②時間的余裕と、経済的余裕がある人
大学も短大も高いので、これは必須条件です。
奨学金の手もありますが、保育士の給与はあまりよくないので、生活が厳しい可能性はあります。
通信大学で資格取得できることもありますが、通信大学は卒業するのが10%程度です。
③長期実習があります。→体力がある人
2週間以上の長期実習があります。
もちろんフルタイムです。
学校への連絡、自らのレポートも書きながらの実習になるので、この間に倒れてしまう子も少なくありせん。
実習は体力が大切です。
実際に保育士になってからも体力勝負ですが、実習はレポートの量が多いので、かなりキツいです。
私も学生のレポートを見て驚いています。
④あんまり勉強が得意じゃないけど、コツコツ課題は提出できる人
保育士試験の合格率は20%です。
3年間で9科目合格すれば良いシステムですが、3年間経つとリセットされて、全科目やり直しです。
保育士試験のシステムはこちらの記事で詳しく扱いました。
保育士試験は、うまくいけば、私のように3ヶ月の勉強で一発合格して取得する方が10%前後います。
が、もし何回も落ちるなら、最初から学校に通うほうが早かった。ということになります。
学校に通い、コツコツレポートを書ける方なら、学校で取るほうが確実です。
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保育系大学・短大に進学するなら、奨学金は借りないでください。
1番大切なことですが、保育士は正社員でも月給16万。ボーナスは年30万あれば良いほうっていう世界です。
奨学金を借りても返済できません。
奨学金を借りる選択はなるべく避けてください。
保育士資格を資格試験合格で取るべき人の特徴
以下に該当する方は資格試験で取ったほうが良いと思います。
①現役社会人で時間がない
私も正規公務員として勤務しながらの受験でした。
現役社会人は資格試験受験一択です。
ちなみに、通信講座などを利用するならば、働きながらでも≪教育訓練給付制度≫を利用することで国から20%のお金が後で助成されます。
厚生労働省の説明サイトはこちら。
ユーキャンの該当項目をあげます。
キャリアステーションの該当項目をあげます。
教育訓練給付制度 | 保育士試験、保育士資格ならキャリア・ステーション保育士総合講座
私は市販の教材だったため、該当していません。
②休暇中などでなんとなく時間がある
ハローワークで働いてる友達と話をしたときに、失業手当をもらいながら受験してる人がいるって聞きました。
受験することで、就活1回分の就職活動実績にもなるそうです。
ただ、受験票などをハローワークに提示するらしいので、本気で勉強してください。
③心理学・教育学部の卒業生
保育士試験の科目に、心理学、教育原理があります。
やはり何かの科目が得意だと、それだけ有利に働きます。
保育士試験では、ときどき恐ろしくマニアックな問題が出るので、それを解ける可能性もありますし、
他の科目で出そうな問題が別の科目で関連して出題されることもあるので、結構大切なポイントになってきます。
④ぶっちゃけ勉強が得意
保育士試験、もし、数学や現代文のように≪保育士試験≫という科目があったならば、
偏差値は55ほどないと合格できません。
勉強が得意、参考書を読んで保育士得意な勉強分野だったって方が、保育士試験に向いています。
⑤子育て経験がある
こどもの保健など、子育て経験があれば、全く勉強しなくても受かる科目が9科目中、2科目ほどあります。
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⑥ピアノが弾ける
保育実習理論
という科目は、3~4割が音楽問題です。
童謡の作曲者や、
クレシェンド、スタッカートのような音楽の基本語句が出ることもありますが、
ピアノの楽譜がまるごと出題され、
・コードを当てる
・伴奏を付ける
・調を当てる
問題が毎年のように出題されます。
私はピアノ歴20年ですが、
ピアノが全くできない方は、この問題を解くために、保育勉強を始めてすぐに何かしらの電子ピアノの購入がおすすめです。
おわりに
保育士試験、学校でとっても、試験でとっても、結局は取得した資格をどう活かすかがポイントです。
自分がなんのために資格を取るのかも踏まえて、選択して頂ければと思います。
私が一発合格したときの勉強法と、10問問題を上げた記事です。