2019年1月8日、カルロス・ゴーン氏が、勾留理由の開示請求に伴って、約2か月ぶりに、公にできる発言を行いました。
カルロス・ゴーン氏が勾留理由の開示請求に伴って、意見陳述を行った
2019年1月8日、カルロス・ゴーン氏が、勾留理由の開示請求を行い、
東京勾留所から、東京地裁にて、法廷に出廷しました。
勾留理由の開示請求とは、
簡単に説明すると、容疑者が勾留・身柄拘束の理由を法廷にて、説明を受ける、容疑者の権利です。
これによって、交流が解かれることにはなりません。
勾留理由の開示請求については、詳しくは
この記事にまとめました。
法廷で発表された勾留理由は、証拠隠滅の可能性があるから?
東京地裁で、ゴーン容疑者からの勾留理由の開示請求に対して、勾留理由の説明が行われました。
・ゴーン容疑者が国外に逃亡する可能性があること
・外部関係者と陰謀や、証拠隠滅を行う可能性があること
以上の観点から、ゴーン容疑者の勾留が必要であると判断し、東京勾留所で、勾留が行われてます。
意見陳述でゴーン氏が10分間で語った内容 日産への損害は与えていないと明言
勾留理由の開示請求では、容疑者側に10分間の意見陳述の機会が与えらえます。
東京地裁で10時半から行った勾留理由の開示請求によって、
ゴーン氏が、この10分間の意見陳述で語った内容は、
・日産側には損害を与えていないこと
・勾留の疑いは、いわれがないものであること
・自分は無実であること
・日産には、感謝の気持ちがある
・金融商品取引法違反の意図はなかった
ゴーン容疑者の意見陳述の持ち時間は10分ですが、実際には、英語からの通訳を挟むために、実質は5分程度でこれらの陳述を行いました。
ゴーン容疑者の勾留はいつまで続く?
実は、11月19日の逮捕による身側拘束、勾留は、いままで、保釈になりかけたことはありました。
しかしながら、その都度、警察が再逮捕を実施していることによって、勾留期間は長引いています。
今回、警察の勾留期間は残り3日で終わりますが、この後、時間をおかずに再逮捕になる可能性も充分に考えられます。
そもそもなぜ逮捕されていた?日産の内部告発で明らかになった11月のゴーン氏逮捕について簡単に説明
カルロス・ゴーン氏は、日産の有価証券報告書に嘘の書き込みを行ったことで、
有価証券報告書は、株主等に公開するものであり、会社の状態を明らかにするものであるので、日本の金融商品取引法違犯で、11月19日に逮捕されています。
この流れは、わかりやすく、こちらの記事にまとめました。
www.fullhoikutoninkatu.com
ルノー・日産・三菱の3社提携の行方は?
カルロス・ゴーン氏が、ルノー、日産、三菱の会長やCEOを務めることによって、
この3社は経営提携状態にあります。
また、日産の株の約40%は、ルノーが所有しており、
収益がルノーより、日産が上回った現在では、ルノーにとって、日産の株式は収益源ともなっています。
カルロス・ゴーン氏は、日産と、三菱からは、今回の件で会長職を解かれましたが、
ルノーは、会長兼CEOの職を解いていません。
フランス等は、ゴーン容疑者は無罪であること
ゴーン容疑者の勾留が長すぎること、などを指摘している状態です。
正直、日産のなかに、関係者がまだいることは明らかであり、ゴーン容疑者とケリー容疑者にのみ、勾留の状態になっているのは、
いささかフランス政府からの批判が飛んでいるのも納得です。
日産内部は、警察と司法取引を実施していることによって、関係幹部の罪は軽減されるとみられます。