私は不妊治療患者です。そして、不妊治療には助成金もあるとはいえ、不妊治療の医療保険適応を求める声を挙げています。
まだ全然知名度ないですけどね。
署名して頑張ってる方は沢山いるんですよ?
今日は私の立場から、不妊治療に必要とされている
≪経済的問題の解決と仕事の関係≫について、不妊治療を全く知らない方にも分かって頂けるように簡単に話していきたいと考えています。
結果的には不妊治療医療保険適応を求めている理由は沢山あるんですが、今日はそのうち1つ目について簡単にご説明する形になります。
本日の内容
≪不妊治療は職場の協力と行政の協力、どっちが必要なのか。≫
そんなん、自分達夫婦で解決しろよ。
ごもっともです。
そんな意見、お手数ですが、ここのコメントか私のTwitterへどんどん頂きたいです。
- 不妊治療は職場の協力か行政の協力、どっちが必要なのか。
- 不妊治療とお金。~私の不妊治療費用と自己紹介~
- 不妊治療と仕事 ≪お金より大変なのはこっちやで≫
- じゃあなんで不妊治療しながら働くの?
- 不妊治療の最初から大金がかかるケース
- 仕事と両立しているから、治療できないこと。
- そこで、不妊治療を医療保険適応にしませんか?
- 考えられる意見
不妊治療は職場の協力か行政の協力、どっちが必要なのか。
今回の記事、長~くなるので、最初にまとめを持ってきました!
不妊治療は≪受診日が治療内容で指定される上に、受診日決定が前日だったりする≫ので、職場に多大な迷惑がかかります。
よって、正社員からパートになったり、退職しようか悩む患者は多いんですが、不妊治療には100万を超える大金が必要なことも多い為、退職に踏み切れません。
一部では、職場に不妊治療休暇制度を求める声も上がっているのですが、その穴を埋めることになるであろう同僚の気持ちに立てば、ハードワーカーが多いので解消すべき、と言われる現代の日本社会には相反してしまいますよね?
詳しく言えば、会社従業員のストレスや、シフト勤務では、シフト変更により複数の従業員のスケジュールに影響するのは目に見えています。
これの解決策として、不妊治療の医療保険適応などを行うことは患者の金銭的負担が下がり、"退職"の選択を取りやすくなることで、総合的に見れば、会社従業員のストレスも下がり、安定した経済的効果を見込める可能性があるのではないか?
ってお話の説明をここから下の文章で行っていこうと考えています。
軸がズレへんように頑張って書きますね!
不妊治療とお金。~私の不妊治療費用と自己紹介~
紹介が遅れました。←
30歳の保育士パート関西人です。
OLしてた24歳位のときに、職場の先輩が体外授精で1回流産してから、また妊娠して出産できたことを、共に涙するほど喜び合ったりしてましたが、
ぶっちゃけそんなに不妊治療のこと知らなかったし、不妊治療されてるなんて珍しい、すごい大変なんや。って気持ちで、必要に応じて業務フォローを行っていました。
そして20代後半に保育士になると…
40歳位のお母さんが1人目の子どもを保育園に預ける姿をよく見ましたが、
「すごいなー。キャリアウーマンなんだろうな」って思っていました。
こっから私の現在までの不妊治療記と、費用を書いていきますね。
結婚して妊活を始めた29歳(去年)のとき、
基礎体温を測り始めます。
(妊活を始めた女性が朝一の体温を特殊な体温計で測ると、いつが妊娠しやすいか、とか身体のリズムが分かるんです。)
そう、この基礎体温が、私の場合は他の人と全然違うことにすぐ気付きます。
つまり。私は妊娠しにくいかもしれない。
受診しなければ! けど、不妊治療って大金がかかるイメージしかないのに、どうしよう?!
悩みに悩んだあげく、とりあえず50万位なら仕方ないか、と思い、すぐ訪れた誕生日で30歳になると、初の不妊治療専門クリニック受診。
そして、薬飲まなきゃ妊娠率0%と言われます。
正直、私が不妊治療するなんてレアって思いましたが、世の中の6組に1組の夫婦が不妊治療を受診するデータを知り、保育士という福祉業務に身を置くにも関わらず、いままで知らなかったことを猛省しました。
しばらくして薬と注射打ったら私の症状は回復したとはいえ、この内服治療のときに旦那の精子も少ないことが分かったので、人工授精も行います。
(男性に不妊の原因がある可能性は45%。男女共に原因ありは20%)
さて、高いと思ってた不妊治療。
毎月の治療費は約3万以下でした。
(私はまだ人工授精段階です。)
意外と安いやん。
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不妊治療と仕事 ≪お金より大変なのはこっちやで≫
不妊治療にかかるお金は1万~3万で、いまの所かなりイージーモードな私です。
(もうすぐ50万位かかる体外授精やで 爆)
が、しかし、仕事はね。大変です。
元々、正社員保育士だった私は残業もしていたので、不妊治療専門クリニックが園の閉園時間ギリギリなのを知って、受診までに退職しています。(年度末)
しかし、不妊治療しながらパート復帰することにしまして。
まずは、午前か午後の半日だけの勤務にしました。
結果→前日に受診予定が決まったりして、片道50分の病院なので、シフト交代してもらうことになった。
同僚の理解はあるとはいえ、迷惑かけるのは私も辛いです。そこで。
勤務を午前中だけにした。
結果→ 上手く行った!
が、不妊治療の薬の副作用で吐いたり、注射の迷走神経反射で失神したりして、急に休むことになる都合は出てしまった。
(不妊治療の注射はドロドロした液体を筋肉注射するので、かなり痛みます。)
まだ人工授精段階の私でも、仕事との両立はかなり難しいです。
じゃあなんで不妊治療しながら働くの?
私はいま人工授精段階ですが、平均より必要な注射が多いので月に8回ほど通院しています。
(ちなみにうち6日は連続通院です。)
で、治療費は月3万程度なので、特に困ってはいません。
しかし、人工授精の妊娠率には限界があるので、そろそろ30万~60万以上かかることも余裕で有り得る体外授精や顕微授精を視野に入れる必要があるとき、やはり働かなきゃいけないわけです。
しかも、1回で成功するとはほんまに限りません。
不妊治療の最初から大金がかかるケース
私は不妊治療を始めてから、人工授精というステップを踏めましたが、重度の男性不妊が見つかった場合などには、最初から体外授精や顕微授精をすることになるので、最初からその大金が必要になります。
さて、最初から大金がかかると分かればどうすれば良いのでしょうか?
仕事を増やしますか?
いえいえ。
体外授精や顕微授精は、≪女性の身体から30~60万円かけて1ヶ月に沢山の卵を採卵する≫
作業があるんです。
普通は1ヶ月に女性の身体で作られる卵胞は1つ。
それを沢山作るために、体外授精や顕微授精では大量の投薬と注射を行います。
しかもその注射も打つ日が決まっている訳です。
大金がかかる分、楽な医療
ではなく
大金もかかるし、苦痛な医療。なわけですね。
仕事と両立しているから、治療できないこと。
主治医から突然、
「今月はあと2日後の20日に排卵しそうなので、20日に人工授精で受診してください。」
と言われます。
休める人や、クリニックが近くて診療時間内に受診できる人は、休んで治療できますが、
休めずに、病院も遠く(地方にありがち)受診できない人は、それまで飲んだ薬、パーになります。
今月の治療も、今月はこうかなって計画してても、そこで水の泡です。
そこで、不妊治療を医療保険適応にしませんか?
≪患者サイドの気持ち≫
お金を稼がなければ、不妊治療を受けることができない。
だからといって、会社に迷惑はかけたくない。
≪職場の気持ち≫
ワークライフバランス(仕事も私生活も大切にしようという社会活動)とか言うけど、さすがに2日前に急に半休くださいって、それに応えるのは難しい。
他の従業員のことも考えると、バランスが取りにくい。
この問題を解決するには、2つの解決策があります。
①患者サイドの経済的負担を減らす → 血税を使って医療保険適応
②職場が不妊治療休暇も設ける → 他の従業員に押し付けながら。
極論ですが、
あなたはどちらに賛成ですか?
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考えられる意見
上記の設問には以下の問題点が指摘されるでしょう。
≪患者・職場双方の立場でない方≫
・子どもは産める人が産めば良いのに、血税を使わないでほしい。子どもの居ない選択肢を!
など
≪患者サイド≫
・私はお金を稼ぐためではなく、するべき仕事があるから働いている。
など
≪職場サイド≫
・不妊治療休暇で負担になる職員の気持ちを考えてほしい。
など
≪世論≫
・そもそも経済的余裕が無いなら、不妊治療しないでよ。
など。
意見についてはまだまだありそうですよね。
けど、患者サイドやからか、私にはまだここまでしか書けません。
私はこれらの意見を1つ1つ拾いながら、議論する必要性がこの問題にはあると考えています。
貴重なご意見はぜひ、コメント欄かTwitterに頂きたいです。
不妊治療保険適応署名に賛同しています。